遺言の執行

 遺言の執行とは、遺言が効力を発生した後、すなわち遺言者が死亡した後に(民法985条1項)、遺言の内容を実現するために必要な行為を行うことをいいます。

 遺言の内容には、例えば相続分の指定のように、遺言の効力が認められさえすればそのこと自体によって目的を達成するものがあります。このような場合、遺言の内容を実現する上で特別な行為は必要ありません。

 一方、遺言の内容には、その実現のために特別の行為が必要なものもあります。例えば、不動産を遺贈する場合には移転登記を行う必要がありますし、動産の遺贈であれば引渡しが必要です。

 このように、遺言の内容を実現するために特別な行為を必要とする場合に、その行為を行うことを「遺言の執行」といっています。