コラム・釈放されるためには②

 前回,保釈という手続は,起訴後でなければならないと解説しましたが,今回は,起訴前,すなわち,捜査段階で釈放してもらう手続について解説します。

準抗告

 「準抗告」とは,裁判官によってなされた勾留決定に対して,不服を申し立てるものです。不服が認められれば,勾留が取り消され,釈放されることになります。

 この手続についても,準備するものとしては,①準抗告申立書②身元引受書などがあります。保釈との違いは保釈保証金のような金銭を準備する必要はないという点です。

勾留執行の停止申請

 「勾留執行の停止」とは,裁判所が「適当と認めるときに」,勾留決定を一時的に停止してもらうことにより,その間だけ釈放してもらう制度です。例えば,両親や配偶者等の危篤,家庭の重大な災害,就職試験,入学試験の場合などです。準抗告との違いは,釈放される期間が,一時的という点で,勾留を停止する必要がなくなった場合には,再度警察などに留置されることになります。

 この手続についても,準備するものとしては,①勾留執行停止の申立書②釈放される必要性がわかる資料(例えば,受験の場合には受験票など。)があり,それ以外に③身元引受書も準備できる方がよいでしょう。